(HTO: High tibial osteotomy)
脛骨(スネの骨)を内側から骨切りを行い、内側を開大して人工骨を充填し、プレートで固定する方法です。体重の荷重軸は通常内側を通るのですが、変形性膝関節症(内側型)では極度に内側荷重となっています。その荷重軸をやや外側に移動させる手術です。
当院での主たる適応は、可動域がほぼ保たれているスポーツを行う70歳までの方です。特にマラソンなどの趣味がある方はよい適応となります。ほかにも適応の条件はいくつもありますが、診察時に説明いたします。ただし、骨切り術のみでなく、半月板縫合や修復術を追加することが多いです。
手術時間:平均75分(これに難易度の高い半月板縫合術も追加するのでプラス90分程度)
出血量:50ml程度
年間件数:70件程度(2023年)
*膝周囲骨切り術として大腿骨遠位骨切り術(DFO)やDouble level osteotomy(DLO)も行っている